小児矯正(予防矯正)とは?
※あなたのお子様にこんな症状はありませんか?
- 前歯のガタガタ(叢生)
- 出っ歯(上顎前出)
- 受け口(反対咬合)
- 前歯が噛み合っていない(開咬)
- 口が開きっぱなし(口呼吸)
これらは子どもの歯並びのお悩みとしてよくある症状です。お子様を診察していると、放っておけば将来間違いなく歯を抜くことになるケースが非常に多いと感じます。
矯正は大人になっても可能ですが、できるだけ子どもの頃から始めておくほうがおすすめです。
小児矯正の一番のメリットは、歯を抜かずに治療できる可能性が高いことです。子どもは成長期を利用して顎を拡大する治療ができるため、歯を並べるスペースを広げやすいのです。顎の拡大は7~14歳で行うのが理想的です。
また、成長期は上顎・下顎の骨格のずれを直す治療も可能です。歯の土台を正しい状態に整えておけば、歯の矯正治療が簡単になります。
一方、大人になると顎の拡大はできません。矯正治療で抜歯が必要になるケースが多くなります。また、上顎・下顎の骨格のずれを直す手段は手術しかありません。もし骨格がずれたまま歯を矯正すると、難易度が上がり強引な治療になりがちです。
歯並びの異常に気づいてあげられるのはお父さん・お母さんだけです。小児矯正でお子様に「笑顔への自信」と「生涯の健康の基盤」をプレゼントしてあげて下さい。
当院の小児矯正
歯並びは見た目だけの問題ではありません。虫歯予防には歯磨きが重要ですが、歯並びが悪ければどうしても磨き残しが多くなってしまいます。歯の健康はきれいな歯並びあってこそ。
つまり矯正は「究極の予防治療」なのです。
当院の小児矯正では、次の3点を重視しています。
(1)理想の口内環境を確立する
- 舌が上アゴにくっついている
- 正しい嚥下ができる(舌が上アゴについた状態で吸い付けて飲み込むことができる)
- 鼻呼吸をしている
- 口を閉じている
(2)トレーニング(MFT・口腔筋機能療法)を通じ、正しい舌の位置・呼吸を獲得させる
(3)上下の前歯4本をきれいに並べ、整った印象の口元を作る
対象年齢 | 7~11歳 |
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治療期間 | 10~24か月 |
また当院は「目立たない矯正」にこだわっており、裏側矯正・マウスピース矯正・ホワイトワイヤーに力を入れています。銀色の矯正装置を前歯に装着することはありません。
詳しくは大人の矯正のページをご覧下さい。
なるべく歯を抜かない矯正治療
当院はなるべく歯を抜かない「非抜歯矯正」を重視しています。
患者様には生まれ持ったご自身の歯を生涯大切にしてほしいと考えているからです。
特にお子様の矯正治療では、アゴの成長があるため、その成長を促進しアゴを拡大することによって、永久歯の生えるスペースが得られるため、抜歯をせずに済む可能性が高くなります。
ただし、患者様のお口の健康を著しく阻害する場合や、見た目に悪影響を及ぼす場合は、非抜歯での治療はおすすめしていません。
抜歯・非抜歯のどちらで治療するかは、精密検査の結果に基づきメリット・デメリットをしっかりご理解いただいたうえで、最終的には患者様ご自身に決めていただきます。疑問や不安があれば小さなことでもお気軽にご相談下さい。
治療の流れ
1.初診相談
プライバシーに配慮したコンサルティングルームでじっくりお話を伺います。
2.精密検査
口腔内写真・顔面写真・横顔の骨格のレントゲン写真等の撮影や、お口の型取りをします。
3.治療方針・治療装置の決定
患者様のご希望や症状に最適な方針と装置をご提案します。
4.矯正装置の装着
装置を装着し、歯を少しずつ動かしていきます。
5.定期通院
月1回の定期通院で治療の進捗をチェックします。虫歯の予防管理も徹底します。
6.保定期間・生えかわり時の再検査
移動させた歯が元の位置に戻るのを防ぐため、リテーナー(取り外し可能な保定装置)を装着します。12歳臼歯への生えかわり時に再検査(無料)を行い、状況によっては第二期治療(大人の矯正)へと進むこともあります。
7.治療完了
医療費控除
矯正治療にかかった費用は「医療費控除」の対象となる場合があります。
医療費控除とは、生計を一にする家族が1年間に支払った医療費の合計が10万円以上となった場合、一定の所得控除が受けられる制度です。税務署に確定申告を行えば払いすぎた所得税が還付され、患者様の経済的なご負担が軽減されます。
確定申告には当院が発行する領収書が必要です。申告手続きまで大切に保管をお願いいたします。
保険金や出産育児一時金等での補てんが全くない場合の試算です。
課税所得金額 | 家族の1年間の医療費の合計 | ||
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20万円 (医療費控除額:10万円) |
30万円の場合 (医療費控除額:20万円) |
40万円の場合 (医療費控除額:30万円) |
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400万円(税率20%) | 20,000円 | 40,000円 | 90,000円 |
700万円(税率23%) | 23,000円 | 46,000円 | 69,000円 |
1,000万円(税率33%) | 33,000円 | 66,000円 | 99,000円 |
※医療費控除額=(家族の1年間の医療費の合計-保険金等の補てん)-10万円(総所得金額が200万円未満の人は総所得金額の5%)
※還付額=医療費控除額×所得税の税率