みなさまこんにちは!
茨城県、小美玉、かすみがうら、土浦、鉾田、笠間、水戸からも通いやすい歯科医院(小児歯科、矯正歯科)石岡矯正歯科・小児歯科の前嶋です
本日は、「乳歯の大切さ」についてお話したいと思います
前回の私のブログでは、おやつの種類について書きましたが
その中で“乳歯はとっても虫歯になりやすい”とお話しました!
保護者の中には、「乳歯っていずれ永久歯に生え変わるのだから、虫歯にしてしまっても問題ない」
とお思いの方もいらっしゃいます。
しかしこれは大きな間違いです
では、なぜその乳歯が大切なのか?
乳歯の必要性・重要性について今回はお伝えしたいと思います。
まず一つ目は
① 後ろから生えてくる永久歯がない場合がある
永久歯は上下で合計28本ありますが(親知らず除く)
生えてくるべき永久歯が生えてこない場合があります!!!
これを先天性欠如といいます。
こちらのレントゲンをご覧ください
赤丸は乳歯です。本来その下から永久歯が控えているはずなのに
黄緑の〇の所には、何も映っていません。
日本小児歯科学会学術委員会の「日本人小児の永久歯先天性欠如に関する疫学調査」によると
7歳以上の小児15,544人を対象にした調査で、永久歯の先天性欠如が見られたのは
1,568人、発生頻度が10.09%とのことでした。
10人に1人は先天性欠如とみられるとのことです
意外と発生頻度が高いと思いませんでしたか?
このように先天性欠如があった場合、乳歯を一生使わなくてはなりません!!
もし乳歯が抜けたのに、なかなか永久歯が生えてこない等ありましたら
ぜひご相談ください。
② 歯並びが悪くなる
虫歯で早期に乳歯がなくなってしまった場合、隣の歯が傾いてしまったり
隣の歯が移動してきてしまい、後から生えてくる永久歯の生える隙間が少なくなります
したがって、永久歯が生えてこれなくなってしまったり
正しい場所ではない所から、生えてくる可能性があります
こちらのレントゲンでは、乳歯が早期になくなり
永久歯の6番目が前歯側に寄ってきてしまい
5番目の歯が出てこれない状態です。
また虫歯多くなり噛めなくなると顎の成長を妨げたり
唾液が少なくなり、もっと虫歯になりやすくなります
③ 永久歯への影響
乳歯のころに獲得した虫歯菌は、永久歯になってからも口腔内に住み着きます。
したがって、永久歯になっても虫歯になりやすい状態が続きます。
④ 永久歯の変色
乳歯の虫歯が根っこの先まで炎症が進み、永久歯に悪影響を与えることがあります。
このことにより、永久歯が茶色に変色してしまうことがあります。
いかがだったでしょうか?
少し怖いことをお伝えしてしまいましたが、乳歯だからといって
虫歯を放置するのは辞めましょう!
大切なことは…
① 食後・寝る前の歯磨き&フロス
→特に歯と歯茎の境目・歯のベロ側の面・歯と歯の間は念入りに!
理想は小学校高学年になるまでは、保護者の仕上げ磨きをおこなってください。
② おやつの見直し飲み物はお茶か水にする
→甘いものは特に3歳まで覚えさせないことが重要です
兄弟がいると、早い時期から甘いものを覚える傾向にあります
③ おやつの時間を決める
→ダラダラ食べをなくす
④ 保護者の方の口腔内環境の見直し
→スプーンやお箸の共有で虫歯菌が感染することもあります。
保護者の口腔内も清潔にする必要があります!!
⑤ 歯医者さんでの定期健診
→定期的に歯医者さんに診てもらいましょう。
虫歯の早期発見や噛み合わせの相談など早くに対策できることもあります。
痛みが出てから歯医者に行くのでは遅いです
虫歯がない状態でも定期的に歯医者さんに診てもらい、予防することが大切です
以上、「乳歯の大切さ」についてのお話でした!
何か歯について分からないこと、気になることなどございましたら、
ぜひお気軽にご相談ください
小美玉、かすみがうら、土浦、鉾田、笠間、水戸からも通いやすい歯科医院。
茨城県の矯正歯科、歯並び、小児歯科、インビザライン、裏側矯正、目立たない矯正のことなら石岡矯正歯科・小児歯科へ。
皆さまのご来院をスタッフ一同心よりお待ちしております。
石岡矯正歯科・小児歯科 前嶋
出典:日本小児歯科学会学術委員会 「日本人小児の永久歯先天性欠如に関する疫学調査」
医歯薬出版株式会社 「親と子の健やかな育ちに寄り添う 乳幼児の口と歯の健診ガイド」 編集:公益社団法人 日本小児歯科学会 発行者:白石泰夫